2014年08月28日

ゲリラ豪雨、豪雨災害に思う

ゲリラ豪雨、豪雨災害に思う
福知山とか広島、礼文島などで、短時間による集中豪雨による災害が報じられている。各メディアでは異常気象とか、数十年に一度の珍しい現象みたいな報道をされています。
私は、この40年位の間に東南アジア各地を回っていました。そして、経験したことの一つに、この地方独特の雨の振り方の特異性を味わいました。
主としてゴルフをしている時に、にわかに黒い雲に覆われて、風がさあーと吹いてきます。まさにこの地方にしては心地の良い風なのです。ところがそれから10分後に、大粒の雨が降り出します。瞬く間に、今までプレイしていたフェアーウエーが水浸しになりゴルフどころではなくなります。足首くらい水に浸かってしまうくらいに直ぐになります。雨により視界はせいぜい50メートル位であります。仕方がないので近くの茶店で、ビールでも飲んで、もう帰るしか無いと思っていますと、30分位で雨が止んで、水が掃けてくるのです。
またフィリピンのセブ島からレイテ島への船旅の時に見たのですが、はるか水平線の彼方の一角に雨雲が見えまして、その下だけが、シャワーみたいに雨が集中的に降っているのが眺められました。わずか1km位の幅の範囲のみ、雨が集中的降っているのであります。その両側は、晴れていてとても美しい島影が見えているのであります。近くの船員さんにお聞きすると、このような光景はかなり頻繁に見ることが出来るのだそうです。
でも、これらの豪雨を地元の人は、特に集中豪雨とは言いませんし、なにも騒ぎません。ましてゲイラ豪雨などという固有名詞も使いません。つまり、雨季には珍しくない光景なのであります。
長い期間、なんとなく曇り空であることは今の日本の気候とそっくりであります。
私は、今の日本の気候が亜熱帯とか熱帯の気候にかなり近づいたものと思っています。従って、ゲリラ豪雨などという単語は使うべきではありません。このような短時間に狭い範囲に集中的に積乱雲が発達して大量の雨をふらせることは、珍しいことではない気象現象になっていると思われます。それを踏まえて、防災政策はもちろんのこと、急傾斜地の開発許認可は災害防止の見地から大幅に見なおすとともに、運用を至急変更させないと、とんでも無い事になると思います。
気候が大きく変化しています。
たまたま“デング熱”が日本において渡航経験しない人から発症したとのニュースが飛び込んできました。私の友人もバンコクで、デング熱にかかり、死に際をさまよいながら帰国した記憶もございますが、この媒介する蚊がなんと青森県まで、その住処の北限が来てしまったことが報道されました。もう日本は温帯地方に存在するのではなくなりました。
たまたま、先ほどのニュースでも、愛媛県のみかん農家が温暖化によって売上が落ちている反面、山形県がミカン栽培に乗り出して成功しそうだそうです。山形のさくらんぼも、色付きが悪くなって収益が落ちているそうですが、先日訪れた北海道の富良野で、そういえばさくらんぼを宣伝していました。
あと数年しますと、ほっかいどうのじゃがいも畑が、コシヒカリとか、ササニシキの栽培の田んぼに変わるのかもしれません。
私が若いころには北海道とかフランスとかイギリスではエアコンは全く売れませんでした。涼しいので不要でしたが、今では無くてはならない家電品になって、とても売れています。
大雨が、当たり前に降る国、ニッポンになりつつあります。この大雨を制御し、産業資源としてまた観光資源として活用する技術開発を期待しています。


同じカテゴリー(社会事故・事件)の記事画像
スコットランドの独立選挙に思う
今朝の新東名
フィリピンのタクロバン
伊豆へのグルメの旅 その2 金目の煮付けと高足蟹
伊豆へのグルメの旅 その1 うなぎ
ロンドンオリンピック最終予選の応援
同じカテゴリー(社会事故・事件)の記事
 東芝の不正会計、粉飾決算 (2015-07-30 18:05)
 航空機元年 (2015-05-19 14:56)
 福島第一原発の事故調査用ロボットの故障について (2015-04-14 00:45)
 香港のデモに思う (2014-10-06 05:59)
 50週年を迎えた東海道新幹線に思う (2014-10-01 06:19)
 YOU TUBEのアジア大会の知られざる情報 (2014-09-30 06:17)

Posted by TAC at 21:00│Comments(0)社会事故・事件
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ゲリラ豪雨、豪雨災害に思う
    コメント(0)